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低分子で使いやすく、甘みを有する液状タイプの食物繊維素材
『テトラリング』 を6月3日に新発売

2021/05/11事業

株式会社 林 原

このたび、NAGASEグループの株式会社林原(本社:岡山市北区下石井 代表取締役社長:安場直樹)は、新たな機能性製品として水溶性食物繊維素材『テトラリング』を2021年6月3日に発売いたします。
『テトラリング』は、原料のでん粉に酵素を作用させて作った水溶性食物繊維で、ほのかな甘みを持つ液状タイプの食品素材です。従来の水溶性食物繊維素材に比べて粘度が低く、食品に利用しやすいという特長を持ちます。低糖質・糖質オフや食物繊維を強化した食品でも、甘み・食感の低下を抑え、健康機能と美味しさの両立を可能とする新世代の食物繊維です。
林原としては、先に発売した粉末状の水溶性食物繊維『ファイバリクサ』とともに、摂取量が不足しがちな食物繊維を補う素材として、今後活発な販売活動を行っていく予定です。


『テトラリング』は、グルコース4分子が環状に結合したユニークな構造を持つ環状四糖(シクロニゲロシルニゲロース)を主成分とする液状タイプの水溶性食物繊維素材で、でん粉に林原独自の酵素を作用させて作られます。一般的な食物繊維より低分子で、扱いやすく、食品の物性に影響を与えにくいのが特長です。環状四糖は、日本酒や酒粕のような発酵食品に含まれており、日本人が古来より摂取してきた食経験のある成分です。

食物繊維は生活習慣病の予防に重要な役割を果たす栄養素として知られています。日本人の食事摂取基準(2020年版:厚生労働省)によると、1日に必要な食物繊維の目標量は、成人女性で18グラム以上、成人男性で21グラム以上とされています。しかし、実際の食物繊維の摂取量は20歳以上の平均では1日当たり15グラムと、多くの人が食物繊維の摂取量が不足していることが分かります。日々の食事で十分に摂取することが理想ですが、推奨される量を摂取することは容易ではなく、積極的に食物繊維を取り入れることを心がけなければ、十分な量の摂取は難しいといえます。この食物繊維不足を補うために、多くの加工食品で食物繊維強化がなされています。しかしながら今までの食物繊維素材は、甘さが無く、特に菓子では味のバランスがとりにくいという課題や、食品加工物性や日持ちに影響が大きく製造に無理がかかるなどの課題がありました。

林原では、すでに水溶性食物繊維として高分子タイプの『ファイバリクサ』を2015年より発売しており、今回の低分子・低粘度タイプの『テトラリング』がラインナップに加わることで、さらに幅広い食品への使用が可能となりました。具体的には、高分子タイプの食物繊維付与によって影響を受けやすいグミやスポンジケーキ、パン、餡、餅などといった食品にも配合が容易となりました。また、作業性においても、水飴形態であるため粉末状の食物繊維素材で必要な溶解操作が不要となり、大幅な作業効率の向上が期待されます。林原としては、甘みも付与できる、液状タイプの分子量の小さな食物繊維として、活発な販売活動を行っていく予定です。


■『テトラリング』製品仕様
・製品規格(抜粋)  
 性状 無色~淡黄色の粘稠な液体で異味・異臭なし
 濃度(固形分) 71.0%以上
 pH 3.5~6.5(30%水溶液)
 食物繊維(酵素-HPLC法) 72.0%以上(固形分当たり)
 総環状四糖 45.0%以上(固形分当たり)
 グルコース 6.0%以下(固形分当たり)
・エネルギー 2kcal/g
・甘味度(砂糖を100として) 25
・最大無作用量 0.88g/kg-体重
・荷姿 24kg缶入り
・保存条件 直射日光、高温多湿な場所を避け、室温で保存
・賞味期限 製造日より12ヶ月
・表示例 食物繊維、水溶性食物繊維、食物繊維(環状四糖)、環状四糖水飴、水飴

■『テトラリング』の特長

  • ・甘みを有する食物繊維(すっきりとした甘み、甘味度25)
  • ・低粘度な食物繊維
  • ・液状タイプ(溶解不要)
  • ・低分子な食物繊維(食品物性に影響しにくい)

『テトラリング』は、環状四糖のほか、環状四糖にグルコースが数分子結合した分岐環状四糖などを含有しています。環状四糖構造の含量を表す総環状四糖は45.0%以上で、栄養成分としての食物繊維含量は72.0%以上です(いずれも固形分当たり)。結合様式は、α-1,6結合とα-1,3結合がそれぞれ30%程度を占め、でん粉由来のα-1,4結合は10%程度まで減少しています。重量平均分子量は、約800 Daで食物繊維素材としては低値です。粘度は直鎖状の四糖水飴である『テトラップ』(弊社製造品、主成分:マルトテトラオース)と同等であり、市販の水飴と同じように取り扱えます。また、甘味度は25(砂糖を100としたときに)であり、ほどよい甘みを有しています。『テトラリング』のもつユニークな結合様式や低分子であることによる特性を活用すれば、既存の食物繊維素材では難しかった食品応用が可能になると期待されます。


■『テトラリング』の主成分の構造


■使用例

分野 使用例
飲料 炭酸飲料、茶飲料、青汁、酢飲料、アルコール飲料、ゼリー飲料 etc.
製菓 キャンディ、グミ、焼き菓子、餡、餅製品、プリン、プロテインバー etc.
乳製品 ヨーグルト、乳酸菌飲料 etc.
主食 米飯、パン、麺 etc.
調理加工 ハム、ソーセージ、練り物 etc.

グミ(左)、スポンジケーキ(右)

食パン(左)、わらび餅(右)

『テトラリング』荷姿写真(左)、『テトラリング』液体写真(右)


◆本プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社 林 原 経営デザイン室 担当:小林 TEL:086-224-4315

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