一般財団法人 林原美術館(所在地:岡山市北区丸の内 代表理事:長瀬 玲二、館長:谷一 尚)におきましては、このたび、これまで所蔵しておりました浦上玉堂遺品類一式を岡山県立美術館に寄贈させていただくこととなりました。
林原美術館では、平成5年以降に浦上家より寄贈いただきました玉堂遺品類一式((注)寄贈品概要を参照)の取り扱いにつきまして、当時の寄贈の経緯、作品としての芸術的価値、資料としての学術的価値、並びに、浦上玉堂の出身地である岡山県とのつながりなどを勘案した結果、浦上関係作品を多数所蔵し特別展などの展示実績も多い岡山県立美術館に寄贈することにより、浦上玉堂の偉業がより広く世の中に紹介され周知されることになると判断いたしました。
これを受けまして、平成28年1月18日開催の当館評議員会において、当館の基本財産であります浦上家より寄贈された玉堂遺品類一式を岡山県立美術館に平成28年度中に寄贈する議案が審議され承認されました。また、本日、岡山県知事宛て寄附申込書を提出いたしましたことも併せてご報告いたします。
なお、具体的な寄贈日につきましては、岡山県立美術館と当館の作業スケジュールを調整の上決定の予定です。
【寄贈品概要】(計143点)
日本刀関係 | 12点(刀:6点、認定書:6点、拵:5点、ほか) |
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書画関係 | 24点(玉堂:8点、春琴:9点、秋琴:2点、ほか) |
印章 | 14点 |
提重 | 1点 |
琴譜、ほか | 92点 |
(注)春琴:玉堂の長男、秋琴:玉堂の次男
※本件の寄贈にともない、以下の展覧会を開催する予定です。
詳しくはこちら(林原美術館のWEBにリンク)。
展覧会名 | 企画展「玉堂と文人画の世界―春を彩る館蔵名品とともに―」 |
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会期 | 平成28年3月5日(土)~4月3日(日) |