水溶性食物繊維「イソマルトデキストリン」の GRAS認証を米国食品医薬品局(FDA)から取得

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株式会社 林 原

このたび、NAGASEグループの株式会社林原(本社:岡山市北区下石井 代表取締役社長:森下治)は、当社の独自素材である水溶性食物繊維「イソマルトデキストリン」に関して、米国食品医薬品局(以下 FDA:Food and Drug Administration)より、一般的に安全な食品であると認められるGRAS(Generally Recognized As Safe)の認証を受けました。

イソマルトデキストリンは、酵素の作用によって澱粉から製造される、新しい水溶性食物繊維です。2015年11月25日に商品名『ファイバリクサTM』として発売いたしました。甘さはほとんどなく無臭で水によく溶け、安定性にも優れており、幅広い食品・飲料に配合が可能で、日常的な食物繊維不足を補い、健康的でよりよい生活の実現に貢献する素材として期待されています。

当社は、このイソマルトデキストリンの研究、製造、販売に関するビジネスを進め、国内での販売活動を積極的に行っています。また、海外についても今後広く展開しようと考え、その準備を進めております。

その第一段階として販売を目指す米国で、新たな食品素材を販売するにはまず、“一般的に安全である(GRAS)”という企業自らの判断を、米国内の学識者に評価してもらう必要があり、その結果、安全と判断されれば『Self-GRAS』とされます。すでにイソマルトデキストリンは、2015年5月に『Self-GRAS』とされておりましたが、この信頼性を一層高めるために、当社の安全性判断に異議があるかどうかをFDAにて討議する手続きを行っていました。そして、このたび、2016年6月6日付で、イソマルトデキストリンは、FDAからGRAS認証を取得し、これによりFDAからも安全性が認められました。

今回の認証を受け、当社は、高品質で、より信頼性が増したイソマルトデキストリンの国内での販売をさらに強化するとともに、米国内での展開も視野に入れ、積極的な営業活動を行う予定です。

【GRASとは】
米国FDAが食品素材に対して設けている自己認証制度であり、Generally Recognized As Safe の略で「一般的に安全と認められたもの」を表す。企業による食品素材のGRAS判断が、十分な科学的訓練と経験を積んだ専門家により評価、認証されることにより、いわゆる「Self-GRAS」となり、この時点で米国内での販売が可能になる。さらに企業はそのGRAS判断を任意でFDAに通知することができ、FDAによる所定のレビューを経て、企業の判断に疑義が無ければFDAから「No questions letter」が発行される。この状態を一般的に「FDA GRAS」と呼ぶ。

イソマルトデキストリン (商品名『ファイバリクサTM』)

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